ラミネーターはどこで使用されているのか？

2013/12/01 2015/06/11

一般の方が、普通に生活をしていたら、ラミネーターに接する機会はほとんどないと思います。
実を言うと私自身も印刷業界に入るまでラミネーターのラの字も知りませんでした。

ところが、一度ラミネーターについて知ると、結構いろんなところで目にします。
ほとんどの家電量販店、ホームセンター、文具店で販売していますし、インターネットではAmazon、楽天をはじめ多くのネットショップで販売されています。
では、ラミネーターはどのようなところで使用されているのか考察してみたいと思います。

企業・お店など

印刷会社

印刷会社では、飲食店のメニューや商品のパンフレットなどの印刷をした後に、オプションでラミネート加工を行っています。
印刷会社でのラミネート加工は大量加工になるため、大型のロール機や、業務用ラミネーターが使用されます。また、ラミネートとは違い、コシがありませんがPP加工（PPフィルムを紙に貼って、光沢性と防水性を持たせる加工）をする場合もあります。

ラミネート加工専門会社

ラミネート加工を専門に請け負っている会社もあります。専門会社の仕事に2種類あって、ひとつが印刷会社が印刷したものにラミネート加工を行う下請け的な仕事、もうひとつがお客様が印刷したものを持ち込んでラミネート加工をする仕事です。こちらも大量加工になるため、大型のロール機や、業務用ラミネーターを使用します。
私が以前訪問したことのあるラミネート加工専門会社では、机の上に10台くらいの業務用ラミネーターが並んでいて壮観でした。消費電力も相当なものになるはずですのでブレーカーがとばないか心配になりました。

パチンコ店

パチコン店でもラミネートを多く使用しています。ポスターなどは専門会社に外注しているところが多いようですが、掲示物やPOPはラミネーターを持って自前で加工しているところがほとんどです。
私はパチンコをやらないのでよくわからないのですが、スタート札と言われるパチンコ台に表示する目印的なものや、玉箱に差し込む札を見たことがあります。これらの札は厚口の250ミクロンや350ミクロンで加工されていて、ほとんどプラスチック板のようです。このためパチンコ店では厚口も加工できる業務用ラミネーターを所有している場合が多いです。

家電量販店

全国チェーンの家電量販店もラミネートを大量に使用しています。ポスター類はほとんどラミネートしてあるのではないでしょうか。その他、商品のカタログ、値札、売り場案内など、多くのラミネートを使用しています。ラミネーターやラミネートフィルムを販売しているので、たくさん使用するのは当たり前と言えば当たり前かもしれません。

ドラッグストア

ドラッグストアもPOPや値札などで大量に使用しています。業務用ラミネーターを持っているところが多いようです。以前知り合いに聞いた話ですが、ラミネーターを使用するのがパートやアルバイトなど不特定多数の人が使用するので故障が多く大変だそうです。

ホームセンター

ホームセンターでもラミネーターとフィルムを販売しているので、必然的にラミネートの使用が多くなるようです。

飲食店

飲食店でラミネートと言えば、メニューですよね。大手チェーンでよく見られるのが、サイドメニューやランチメニューです。グランドメニューはそれほど更新はされませんが、サイドメニュー（飲み物・デザート）やランチメニューは季節などでの入れ替えが多いため手軽にできるラミネートを使用するところが多いようですね。飲み物や食べ物をこぼしても、ラミネート加工がしてあれば長持ちするし、衛生的ですよね。

不動産屋さん

不動産屋さんの物件案内でラミネートが使用されているのをよく見かけます。以前はクリアホルダーに入れている場合が多かったのですが、ラミネートの値段が下がってきているので、使い捨てでもラミネートにする場合が増えているようです。

大手企業の本社や支店

例えば化粧品・食品・家電など、大手のメーカーや販売会社の本社や支店でもラミネーターを使っているところが多いようです。商品と一緒にラミネート加工したPOPやパンフレットを店舗に送って販促材料として使ってもらうパターンが多いようです。ラミネートの仕上がりが悪いと、商品のイメージまで低下しかねないので、業務用ラミネーターを所有している場合が多いようです。